こんにちは、フリーランスのすずめのちゅんです。
今日は、起業の最初のステップ、まさにゼロからイチを生み出す段階がなぜ難しいと言われるのか、その理由についてお話ししたいと思います。
まず、大前提として覚えておきたいのは、起業には明確な「正解」というものが存在しないということです。学校のテストのように、決まった答えがあるわけではありません。成功しているように見える企業でも、その道のりは一つではなく、時代や市場の変化、そして経営者の判断によって大きく左右されます。
例えば、あるビジネスモデルが過去に成功したからといって、全く同じ方法を試しても現代で通用するとは限りません。また、ある業界で成功した手法が、別の業界でそのまま通用することも稀です。このように、起業は常に不確実な要素を抱えており、その中で自分なりの答えを見つけていく必要があるため、難しさを感じる方が多いのではないでしょうか。
多くの場合、起業は「こんなことがしたい」「こんな問題を解決したい」といった、個人的な興味や強い想いから始まるものです。もちろん、市場のニーズを捉えることは非常に重要ですが、その根底には創業者自身の情熱があることが、事業を継続していく上で大きな原動力となります。
しかし、この「興味や想い」は、人それぞれ異なるものであり、客観的な評価が難しいものです。自分が良いと思っていても、それが市場に受け入れられるとは限りません。そのため、自分の内なる声に耳を傾けつつ、現実的な視点も持ち合わせる必要があるという点で、ゼロイチの段階は特に難易度が高いと言えるでしょう。
ここで、私の個人的な見解として、起業には大きく分けて2つのパターンがあると考えています。
一つ目は、既存のビジネスモデルやノウハウを学び、それをベースに起業するパターンです。
- メリット:堅実な経営が出来る
このタイプの起業のメリットは、すでに成功しているモデルを参考にできるため、比較的堅実な経営がしやすいという点です。フランチャイズなどが良い例でしょう。ある程度確立されたブランド力や運営システムを利用できるため、未経験者でも比較的スムーズに事業を始めやすいと言えます。
- デメリット:成長の可能性が大きくない
一方で、デメリットとしては、既存の枠組みの中で事業を行うため、爆発的な成長や革新的な変化を起こしにくいという点が挙げられます。どうしても、元のモデルの範囲内での成長に留まりがちです。
- 資格取得や技術を磨く必要がある
また、このタイプの起業には、特定の資格や技術が必要となる場合があります。例えば、美容室を開業するには美容師免許が必要ですし、特定の技術を提供するコンサルタントとして独立するには、その分野での深い知識と経験が求められます。
二つ目は、これまでになかった全く新しいアイデアやコンセプトで起業するパターンです。
- メリット:大きく成長する可能性がある
このタイプの最大のメリットは、市場に競合がいない、あるいは少ない状態でスタートできるため、大きな成長を期待できる可能性があるということです。革新的なサービスや製品を生み出せば、社会に大きなインパクトを与えることも可能です。
- デメリット:当たり外れが大きい
しかし、その反面、全く新しいアイデアであるがゆえに、市場に受け入れられるかどうか、本当にニーズがあるのかどうかといった点が不透明であり、「当たり外れが大きい」という大きなデメリットも抱えています。
- 起業家精神が必要
このタイプの起業には、既存の知識や経験だけでは対応できないことが多く、前例のない道を切り拓いていくための強い意志、いわゆる「起業家精神」が不可欠となります。
一般的に「起業のゼロイチが難しい」と言われるのは、この後者の「全く新しいアイデアで始める起業」を指すことが多いでしょう。なぜなら、前者のように既存の成功モデルが存在しないため、全てを自分自身で考え、試行錯誤しながら進めていく必要があるからです。
市場のニーズを予測し、それを形にするための具体的な方法を考え、資金を調達し、仲間を集め、そして実際にサービスや製品を世に送り出す。これらのプロセスには、多くの困難と不確実性が伴います。まさに、何もないゼロの状態から、最初の「イチ」を生み出す作業は、非常にエネルギーと時間、そして精神力を必要とするのです。
全く新しいアイデアでゼロイチを生み出すためには、単なる思いつきや計画だけではなく、それを実現するための特別な精神力が必要です。ここでは、私が考える「ゼロイチを生み出す起業家精神」について、いくつか補足させていただきます。
・お金を目的にしない
もちろん、事業を継続していくためには収益を上げることは重要ですが、起業の初期段階において、お金を第一の目的としてしまうと、困難に直面した際に心が折れやすくなります。それよりも、「こんな価値を提供したい」「この問題を解決したい」という強い使命感や情熱が、困難を乗り越える原動力となります。
・結果に期待しない
起業初期は、なかなか思うような結果が出ないことがほとんどです。すぐに大きな成果を期待してしまうと、失望感につながり、行動力が低下してしまいます。「すぐに結果が出なくても当たり前」というくらいの気持ちで、長期的な視点を持ち、目の前の課題に一つずつ取り組んでいくことが大切です。
・遊び心を忘れない
真剣に取り組むことは重要ですが、常に深刻な顔をしているだけでは、新しいアイデアはなかなか生まれてきません。時には遊び心を持って、既存の枠にとらわれない自由な発想をすることも大切です。意外なところから、革新的なアイデアが生まれることもあります。
・暇を作ってクリエイティビティを高める
忙しい毎日を送っていると、どうしても視野が狭くなりがちです。意識的に時間を作り、リラックスしたり、普段とは違う環境に身を置いたりすることで、クリエイティビティを高めることができます。散歩をしたり、本を読んだり、アートに触れたりするのも良いでしょう。
・コツコツやる
どんなに素晴らしいアイデアを持っていても、それを形にするためには地道な努力が必要です。派手な成功ばかりに目を奪われず、日々の小さな積み重ねを大切にすることが、最終的に大きな成果につながります。「千里の道も一歩から」という言葉通り、コツコツと努力を続けることが何よりも重要です。

起業のゼロイチは、確かに簡単ではありません。正解がない中で、手探りで進んでいく必要があるからです。しかし、その壁を乗り越え、自分のアイデアが形になり、世の中に価値を提供できるようになった時の喜びは、何物にも代えがたいものです。
起業には、自分の夢を追いかけ、それを実現する力があります。もしあなたが今、起業という夢を抱いているなら、今回の話が少しでもあなたの背中を押すきっかけになれば幸いです。困難は多いかもしれませんが、それを乗り越えた先には、きっと素晴らしい未来が待っているはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。